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■先のお話にあった疑問、若い世代と神山監督の世代にある価値観の違いについては、答えは出たのですか。

 すごくどっちつかずの結論のような気もしています。若い人たちには「なんだよ」と言われるかもしれないし、上の人たちには「若い人たちに媚びている」と 言われるかもしれない。結論を言葉にすると、他者の介在、自分たち以外の存在を再認識せよということなんです。ただ、そのとき人間同士をつなぐものがネッ トワークなのか、それともデバイスを介さない、人と人との根源的な対話なのかという答えは映画の中では提示できなかった。この答えは現段階では難しかった ですね。

■人と人とのつながり方も、刻々と変わっていますしね。

 そう思います。実は、少し前にTwitterを始めたのですが、ネットワークに関する考えが変わってきました。

 僕が「攻殻機動隊」を作ってたときは、個人の思考がネットワークにだだ漏れてしまうことがネット社会における最大の弊害で、それをどうしていくかがネッ ト社会が発達していく上での最大の問題になるだろうと考えられていましたし、僕もそう考えていました。

 でも、Twitterを見ていると、思考がだだ漏れしながら可能性が広がっていくということもあるのかもしれないと思います。Twitterは個々人の 思考が「つぶやき」という形でだだ漏れしたもので、それがエンターテインメントになっていますよね。

■「つぶやけ」と言われても何をつぶやけばいいか分からないという人もいます。

 それは、個々のつぶやきに価値がないといけないと思っていたからだと思うんです。でも、実は価値がないと思われていたつぶやきにこそ、価値があった。従 来の価値観では無価値のものに価値が付いたということだと思います。

■価値の評価が変わりつつあるということでしょうか。

 これは、例えばクリエイターには危険な世界です。全員がクリエイターになったら、クリエイターは消滅するわけですから。でも、最終的にそこまで行くこと によって、改めてみんなが平等なところからスタートできるという希望もあるかなと思います。これまで無価値と思われたものの中から価値の再評価が始まると 考えると、今、何も持っていない若い人たちには新たな可能性が生まれるわけですから。

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アニメシリーズ「東のエデン」の神山健治監督に聞く:インタビュー (via katoyuu) (via otsune)
2010-04-08 (via gkojax-text) (via mcsgsym) (via yaruo) (via mitaimon)